市民講座第32回日本肥満症治療学会学術集会
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日時 | 2014年7月5日(土)13:00~14:50 |
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場所 | 滋賀県立県民交流センター ピアザ淡海案内地図 滋賀県大津市におの浜1丁目1番20号 |
近年、世界的に、また我が国でも肥満度が経年的に増加し、人口の高齢化とあいまって、肥満をともなう2型糖尿病患者さんが増加しています。肥満はBMI (体格指数)(=体重kg÷身長m2) で計算し、25以上を肥満と定義しますが、成人に見られる糖尿病患者さんの40%以上が肥満で、また肥満糖尿病は若い人に広がっています。高度肥満を伴う糖尿病患者さんは、服薬しているお薬が多く、また多くの動脈硬化の危険因子を一人で重複して合併している、いわゆる"メタボ"患者も多く、我が国の健康寿命を短縮する最大の危険因子といえます。
このように、肥満の予防は糖尿病、高血圧や脂質異常症だけでなく、動脈硬化疾患、腎臓障害、各種がん、認知障害などの進行予防にも関係していることが予想され、その予防対策は重要です。
そこで、このシンポジウムでは、肥満の予防のための食事・運動療法の新しい考え方と実践法、最近使用が可能となった肥満を軽減する新しい経口糖尿病治療薬を紹介していただきます。更に、今年4月保険適応となった肥満症の外科治療としての"腹腔鏡下胃縮小術(スリーブ状胃切除術)"の素晴らしい肥満および血糖・血圧・血清脂質異常の改善効果などを紹介していただきます。
このように多方面から新しい肥満・糖尿病対策法を各専門家に紹介していただき、質疑応答の時間を十分に取り、今後の肥満・糖尿病の予防に結びつく有益な公開講座となることを期待しています。
第32回日本肥満症治療学会学術集会 会長
柏木厚典
【司会】
柏木厚典(社会医療法人誠光会 草津総合病院)
松原久裕(千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学)
【パネリスト】
幣憲一郎、石井好二郎、前川 聡、谷 徹