第31回日本肥満症治療学会学術集会を開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。 今回のテーマは「肥満症に対する集学的治療の確立・普及を目指して」とさせていただきました。諸先輩の御尽力により本学会学術集会も31回を重ねることになります。第29回学術集会会長の滋賀医科大学・谷先生は、テーマを「科を超え、"生きがい"を生み出す肥満症治療の確立」とされ、第30回学術集会会長の練馬光が丘病院・川上先生は「肥満症の積極的治療の方法と意義」とされています。キーワードはやはり治療の確立、方法、意義であります。 本学術集会の特徴は、医師(内科、外科、精神科など)、看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなど多くの職種の方々にご参加いただいていることであると考えます。一方、肥満症治療は多岐にわたり、内科的治療、外科的治療の役割、食事指導等の生活習慣の改善、またそれらに関わる各職種の役割が明確になっているともなかなか言い難い現状があります。そこで、今回は「集学的治療」をキーワードとさせていただきました。それぞれの治療の特性や限界を認識していただき、チームワークとしての肥満症治療、すなわち集学的治療の必要性、重要性を認識していただければ幸いです。ぜひ、本学術集会の特徴を活かして、それぞれの立場から活発な意見交換をお願いしたいと存じます。 また、今回は「集学的治療」を学んでいただくため、自分が担当する領域以外のことを十分知っていただく目的で、主会場は一つとし、そこにいていただくだけで、肥満症治療に関わるすべての領域が学べる構成といたしました。28日から29日にかけて、「実態と問題」、「診療体制に関する諸問題」、「集学的治療の確立・普及を目指して」の3部形式のシンポジウムを予定しております。また、ポスターセッションでの発表時間帯は、主会場での企画は設けておりませんので、ポスターにもぜひ積極的にご応募ください。 平成22年厚生労働省国民健康・栄養調査によれば、20-60歳代男性では、平成18年より肥満者割合が30%を超え、減少傾向を示しておりません。今後、欧米並みの問題になっていく可能性があります。そのような状況下、本学術集会の意義は益々重要になっていくものと考えます。ご参加の皆さまの活発な討論により実りある学術集会として頂きますようにお願い申し上げます。
第31回日本肥満症治療学会 学術集会 会長 東京大学医学部消化管外科 瀬戸 泰之
日程表PDFデータのダウンロード(2013年5月17日更新)
プログラムPDFデータのダウンロード(2013年6月14日更新)
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【司会】 瀬戸泰之(東京大学大学院 医学系研究科 消化管外科学・代謝内分泌外科 教授) 柏木厚典(滋賀医科大学医学部附属病院 病院長)
【パネリスト】 龍野一郎、吉田俊秀、笠間和典、足達淑子
【患者さん代表】
開催概要PDFデータのダウンロード(2013年2月20日更新)
学術総合センター 東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号 TEL03-4212-3900 FAX03-4212-6300 東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線 「神保町駅」(A8出口)徒歩3分 東京メトロ東西線 「竹橋駅」(1B出口)徒歩4分